《広東省リポート・上》
【10月1日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=143円44銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:42,330.15(+17.15)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9767.0(-93)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.496(-0.045)
④金:2636.1(-8.2)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤68.17(-0.01)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1450円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1470円
※ニューヨーク為替引値(円)
143.62-143.64(1.43円安-1.44円安)
【9月30日:昨日の状況】
※国内銅建値1450円(9月26日より+50円)
《広東省リポート・上》
※先週、中国広東省を訪問してきました。
※痛ましい事件(★注)があった深圳は、広東省の一番南の
地域で、香港との境に当たります。広東省の中核都市は広州
市で、日本から直行便で広東省に行かれる方は、広州にある
白雲空港に入ることになります。
※沿岸省、かつ河川を使って内陸までコンテナ船が入れるた
め、中国でも改革開放政策以降、発展が早かった地域で、最
も「お金持ちの省」と言われます(上海市・北京市・天津市
など政府直轄市を除いた省単位で)。
※広東省には金属スクラップ解体業者が古くからあり、以前
コラムに書いたことがありますが、天津地域・上海郊外地域
・寧波/台州地域、と並ぶ、金属スクラップ解体のメッカで
す。
※もともとアルミを溶解する工場が多いこともあり、ZORBA
などミックスメタルが多く輸入されています。かつては雑品
や電線クズも輸入されていましたが(もっと昔は中古エアコ
ンやテレビが輸入されていた)、寧波・台州へのバルク船が
金属スクラップ輸入の主力になってからは、欧米からの銅
(一号・二号)や、ミックスメタル、貴金属を多く取り扱っ
ていたと思います。
※さて、2019年から7類(雑品・雑線など)が輸入出来なく
なってからは、どうしているかと言えば、ずばりタイ・マレ
ーシアで金属クズを溶解、インゴットにして中国に輸入して
います。
※弊社の客先は銅分90%程度の銅系インゴット(二次合金:
写真添付)を輸入、そこに含まれる貴金属で利益を上げてい
ます。つまり欧米や日本からの雑品をタイ・マレーシアで一
次加工し(解体・選別し)、その後簡易に溶解、中国輸入通
関が可能なインゴットに荷姿に変え、中国に輸入し販売して
いるわけです。(つづく)
★注:日本人小学生刺殺事件
9月18日に深圳にある日本人学校の生徒(10歳)が中国人に
刺され、その後、お亡くなりになりました。謹んでご冥福を
お祈りします。
本コラムではなるべく政治的意見を持ち込まないようにして
いますが、あまりに悲惨・凄惨な事件で、日本政府は断固中
国政府に抗議すべきです。
※雑線(ヤード持込):【9月30日現在】
【1】ワイヤーハーネス:490円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):470円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):400円前後
【4】雑線B 280-310円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上